舐めるな!子供向け映画3選

みんな家にいる?

劇場で観た映画の感想を書いていたのに、しばらくそんなこともできなくなってしまった。感傷中毒患者である私も禁断症状で映画館に走ろうにも!

テレビもネットも連日気が滅入ることばかりで嫌になってしまう。ので、現実逃避ツールとしてかなり優れている映画を観よう!ということです。

今回はおすすめの子供向け映画を3本紹介。子供向けだからと言って舐めてかかったり、スルーしたりはしないでほしい、とっても面白い3本です。

すべてネットレンタルや配信など、なにかしら家で観られます。

 

 

テラビシアにかける橋

絵の上手い内気ないじめられっ子の少年「ジェス」と、都会から越してきた変わり者の少女「レスリー」が、ターザンロープで飛び越えた小川の向こうの森に二人だけの王国「テラビシア」を作るファンタジー

中盤にびっくりする展開があるので、もし興味があるなら予告編も観ずに本編へと行ってほしい。

子供たちの空想の世界が映画の力によって具現化するのは観ていてとてもワクワクするし、その空想の世界が主人公のいじめに対する箱庭療法のように働き、現実と空想の出来事が並行して進んでいくというストーリーテリングは、古典的ながらも素晴らしい。

劇中の初恋以前のような目線には、ドラマ版『打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?』のような雰囲気も感じさせる。

自分の考え方や生き方が変わるときに隣にいてくれた人のことを思い出す、とても良い作品。

私は小学生の頃にディズニーチャンネルで観て、軽く嗚咽するほど泣き、それ以来ちょこちょこ観返している。いま改めて観ると、軽くどころじゃなく普通に嗚咽する。おそらくこれからも観続けるであろう、大切な1本だ。

 

・劇場版 ドーラといっしょに大冒険

あのドーラが実写になって帰ってきた!夕方、テレ東でやっていた児童向け教育アニメ「ドーラといっしょに大冒険」を観ていた人は絶対に観たほうがいい、原作愛に満ち溢れた最高の実写化。

ストーリーは、探検家の娘として産まれ、ジャングルの奥で生活していた主人公「ドーラ」が、広い世界を見るため、という両親の勧めで、突如ロサンゼルスの高校に行くことに。いままでジャングルで生活していたため、案の定周りとは馴染めず、変わり者扱いをされてしまう。しかしある日、遠足で事件に巻き込まれてしまい、クラスの変わり者4人とジャングルを冒険することに......という感じ。

冒険を通して思春期の悩みや複雑な感情を乗り越えていく様子はティーンエイジャー映画でよく見るが、物語のテンポの良さと、ドーラのキャラの濃さが物語をすごい力で引っ張っていってくれるので、まったく飽きがこない。

王道冒険活劇としてクオリティが高いのに加え、ハイスクール要素や、ぶっ飛んだ演出、無駄に豪華なキャストが相まって、とてもアッパーでハッピーな楽しい作品になっている。エンディングが最高だ。

原作のアニメを知っていると完璧に楽しめるので、ドーラを知らない人は事前にネットなどで下調べしておくといいかもしれない。あの無邪気なドーラがそのまま成長することで、あんなサイコパス性が生まれるなんて……。

そしてなんと言っても、主演のイザベラ・モナーがかわいい!鑑賞後は彼女のファンになること間違いないだろう。

 

・レゴムービー

大本命!これは本当に面白い!

レゴシティに暮らすデフォルト顔の普通のミニフィグ「エメット」が、ひょんなことから世界を救うために奮闘する姿を、全編コマ撮り風の映像で繰り広げる、笑えて、驚かされて、熱くなって、泣ける、完璧な映画。

監督は『くもりときどきミートボール』『21ジャンプストリート』のフィル・ロードクリストファー・ミラー。この時点でピンときた人は今すぐこのページを閉じて本編を観てほしい。

まず映像が素晴らしい。登場人物はもちろん、建物、爆発の煙、シャワーの水まで、すべてがレゴブロックで再現されていて、一目見ただけではCGと分からないくらい作りこまれている。ちなみにエンドロールは本当にコマ撮りで撮っている。

そして次はアクション。レゴという特性を活かして、地形や武器をその都度組み替えて戦うシーンは、ほかの映画ではなかなか観られないと思う。

最後はストーリー。世界を救うヒーローになる!なんて、子供向けの内容だろ、と思ったら大間違い。主人公のエメットは、今までレゴの説明書を読んで生活していた、つまり「マニュアル通りにしか生きていけない」キャラクターなのだ。何物でもなかった自分が、突然何者かになってしまい、その状況に困惑しながらも「自分らしさとは?」という大きな問いに(軽妙なジョークを交えながら)向かっていく、というストーリーだ。これも中盤にびっくりする展開があり、それらが重なり合った先にあるラストシーンは何回観ても鼻の奥がツンとしてしまう。

とにかく、誰が観ても面白い最高の作品。劇中にかかる曲が向こう3日は頭に流れ続けることだろう。情報量が多いので、吹替で観るのがおすすめ!

ちなみに『レゴムービー2』という続編もあって、今作のエンディング直後から話が始まるので、もし気に入ったらぶっ続けで観ても楽しいと思う。

 

 

以上3本。どれもとっても面白くて大好きな映画なので、ぜひ観てほしいです。

まだまだ家にいる生活が続きそうなので、あと何回かこういう感じで書くかもしれません。その時はよろしくお願いします。

もし観てくださった方がいらしたら、ぜひ感想を教えてください。

在宅楽しんでいこ~!