激震!ホラー映画3選

個人的にめちゃくちゃ怖かった、ひとひねりあるホラー映画3選です。

ネットレンタルや配信等、なにかしら家で観られます。

 

・ゴーストランドの惨劇

シンプルめちゃくちゃ面白い。あまりあらすじなども言いたくないタイプの映画なので、とにかくさらの状態で観てほしい。

ジャンルホラーとしてしっかりと面白いのに、誰にでも通じるメッセージをちゃんと描きつつ、押し付けがましくないという、優れたバランス感覚。本編が始まってすぐ怖くて、さらに怖い展開があった後に、しっかりと物語にケリをつけつつ、観賞後の感想戦が盛り上がる要素や批評性も持っている。

今作の監督、パスカル・ロジェ監督はハネケをめちゃくちゃ嫌っていて、私もハネケはあまり好きではないのでここまで面白く感じられたのかもしれない。苦手なものが一緒の方が気が合う、みたいな趣味の悪いグルーヴを勝手に感じてテンションが上がってしまった。

 

・バーバリアン怪奇映画特殊音響効果製作所

動物映画を主とする音響効果技師のおじさんが騙され、劣悪な環境でホラー映画の効果音を作ることに。嫌々ながら仕事をうちにだんだんと精神が蝕まれてゆき……、という話。

言ってしまえばこの映画でグロかったり怖かったりすることはひとつも起こらない。グロかったり怖かったりする音だけをひたすら聞かさせるのだ。観終わったころにはかなり嫌な疲れがどっと出る。観客を攻撃するタイプの映画だ。

しかし、音効さんの仕事がよくわかるお仕事ムービーでもある。「人の首がねじ切れる音ってこうやって作ってるんだ!」みたいな学びをたくさん得られ、次に観るホラー映画では展開よりも効果音が気になってしまうこと間違いなしだ。

 

霊的ボリシェヴィキ

廃工場のような場所に集められた7人が、自分の恐怖体験を話すことによって「あの世を呼び出す」実験を行う……。という話。

今まで観てきたホラー映画とは明らかに違うアプローチで「恐怖」というものを表現している。観ている間、自分もそこに立ち会っているかのような緊張感と怖い話を「観る」のではく「聴く」ことで、怖さがどんどん増幅されてゆく。

映画自体は低予算だが、その歪さや妙なリアリティ、突飛な展開など、全てが相まって、かなり不気味な雰囲気を醸し出す。話される恐怖体験も、日常の延長線上にあるような少し不思議な話、くらいのスケールが淡々と語られるので怖い。

いわゆる「ホラー映画」が好きな人には物足りないかもしれないが、「怖いもの」や「怖いという感情」自体に興味のある人は確実にハマると思う。

 

 

ホラー映画で他になにかおすすめあったら教えてください。めっぽう怖がりなので観るかどうかはわかりませんが……。