今月観た映画

今年からその月に観た映画の感想を月末に書くことにした。なるべく毎月頑張りたい。

 

・ヘヴィ・トリップ/俺たち崖っぷち北欧メタル!

新年一発目、め〜ちゃくちゃ面白い!おバカだし下品なんだけど、あの4人とお友達になりたい!と本気で思えるほど愛すべきキャラクター達。ずっとゲラゲラ笑いながら泣ける、これベクトルの全く違う『リトル・ミス・サンシャイン』だ!

ヴァイキングが出てきた時に劇伴がヴァイキングメタルっぽくなる、みたいなディティールの細かさも好き。アー写が上がってくるシーン、最高だったなぁ。

 

ティーンスピリット

歌が大好きな田舎の女の子が元オペラ歌手に稽古つけてもらってオーディション番組頑張るぞ!言ってしまえばそれだけ。もう少し個々のストーリーを掘り下げて欲しかったかな?とも思うが、これはかなりピーキーな映画なので、許容!監督のポップソング好きが溢れ出ていて良かった。聴いたことのある曲が必ず一曲は出てくると思う。

色々言ったけど、エル・ファニングが歌い踊っているので100点です。なぜならエル・ファニングは100点なので……。サントラが良い!『Dancing On My Own』を選んだのはカルム・スコットへのオマージュだよね。

 

・ラストレター

岩井俊二のベスト盤か?と思いながら観ていたら、川村元気がそうリクエストしていたらしく、正解していた。

松たか子のコミカルっぽい演技はとっても良い。Tシャツにデニムを履いているだけなのにかっこいい福山雅治はすごい。広瀬すずはこのくらいの歳の役をやっていてくれ……!『なつぞら』のことはもう忘れます。そして森七菜、とんでもないです。森七菜はすごい、思春期に観てたら心をぐちゃぐちゃにされていたと思う(私は『打ち上げ花火〜』の奥菜恵にぐちゃぐちゃにされています)。

私は岩井俊二に人生を狂わされたので、逆に色々不安だったけど、めちゃくちゃ岩井俊二の映画だったので安心した。おもしろかったよ。

 

・リチャード・ジュエル

イーストウッド、前作の『運び屋』でめちゃくちゃ説教くさく感じてしまい、ちょっと不安だったし、事実と違ったりするところが色々あったりしてややこしくなっているけど、映画として普通に面白かった。憧れていたものを恨まなければならなくなってしまう切なさが、観ていてとっても辛かった。ラストも静かで強い感情が込み上げた。ドーナツのひとかじりが切なさを加速させたなぁ、ああいう時、ドーナツひとかじりするね。

それにしてもポール・ウォルター・ハウザーの良さよ、一緒にゲームセンター行きたいよ。

 

ジョジョ・ラビット

面白い!オープニングのビートルズからかなり掴まれてしまった。子供の目線から見たナチス。イマジナリーフレンドのヒトラー。靴紐。さすがに第二次世界大戦のネタバレはしても良いと思うので書くが、"ドイツが負ける"という出来事を、ドイツ人の少年の目線であんなに爽やかに描いているのはすごいと思う。ラストシーンでおいおい泣いてしまった。

屋根が目に見えるシーンとか、ヒトラーユーゲントとか、好きなシーンはたくさんあるけれど、とにかくスカーレット・ヨハンソンがめちゃくちゃ良かった。私は最優秀助演女優賞をあげました。

 

・パラサイト 半地下の家族

面白い!ポン・ジュノ、久々の韓国でこの面白さ。しかしポン・ジュノ感は抑えめで観やすい感じでした。でもコメディはしっかり入っていて良かった。

観ている間、ずっと『グエムル』のことを思い出していた。『グエムル』といえばペ・ドゥナペ・ドゥナといえば『空気人形』!みんな『空気人形』を観てください!『パラサイト』のネタバレが出来ないのでこっちへ舵を切りました。早くみんな『パラサイト』を観て感想を語り合いましょう。

 

1月は6本でした。今泉力也作品を全く観られなかったのが悔やまれる。来月すぐ観に行きます。